お茶畑へ

漢茶ブレンドのレッスンをするにあたり、自分が座学で学んだことはもちろんのことですが、何かもっとリアルで大切な情報を含め参加してくださった方々とお話しがしたいなと日々思っています。お茶や食薬などを作られている農家さんのお話はその中でも一番大事伝えていきたいと考えています。そんな思いが届き、先日熊本県のあるお茶畑へ行かせていただきました。

熊本県の水俣市にあり飛ぶ石と書き「飛石」という場、その名のごとく風がよく通り、太陽の光がたくさん当たるとても気持ちの良い場所でした。そこは一面きれいな緑色の茶畑となっていて、私は一日お茶摘みをさせていただけることに。「一芯二葉」と耳にしたことはありましたが、ひたすらたくさんあるお茶の葉の中へ目を凝らし、その形のものを探し出し、摘み取りました。うまく選べたときには、引っ張るとプチっと迷いのない状態で茎が切れてくれます。間違えた場所でひっぱったときには、びよーんと枝がこっちに寄ってきて切れないことで、間違えたー!と気づくゲームのような茶摘み体験でした。

こちらの畑では、鹿が茶葉を食べてしまうらしく、鹿はとても上手にその一番おいしくて柔らかい一芯二葉部分を歯でプチっと持っていくようです。

夕暮れ時茶摘みを終えた後の手は、お茶の葉のとてもよい香りがして幸せな気持ちになりました。こちらの畑では、自然を自然なままで守り、無農薬無肥料、自然農法で育てています。約100年ほど前から大事にされている土は踏んでいる脚底からも力を感じます。野生の鹿も安心して食べにくる、そんな茶葉を使用し体によい漢茶が作れることがとても幸せです。

タイトルとURLをコピーしました